泣ける話【涙腺崩壊】

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【26話】いきなりそのバケツの水をぶっかけた

中学一年生の英語の授業の時。とある男子が、普通に授業を受けてて急に立ちあがったそうだ。
そして、走っていきなり教室を出ていった。教室は騒然。しかしすぐにその男子生徒は戻ってきた。
水がいっぱい入ったバケツを持って。
そして、その男子生徒の前の女子生徒にいきなりそのバケツの水をぶっかけたらしい。
英語の教師は激怒したらしい。廊下に呼び出し男子生徒を責めたんだと。

廊下に出て行き、何故そんなことをしたんだと怒鳴りつけても下を向いて黙ったまま。
それでその教師は職員室に連れていって、他の先生をゾロゾロと連れていって、怒鳴ったり
叩いたりしても口を空けず黙ったまんまなんだと。
で、男子生徒の担任はもう呆れて、親のところへ行くぞと脅し気味に言っても言わない。
結局親のところに行って、母親と父親に話しても、黙ったまま。次の日電話親に電話をしても
何も話してくれなかったという。
結局何日も尋問は続いたらしいけど、何も答えず黙ったままだったらしい。
で、仕方なくその事はそのままにして、2年がすぎ、彼が三年生になった時、ソイツの父親の仕事
のせいで、大分に引っ越さなきゃいけなくなったんだと。で、転校する前日、担任がソイツ呼び出して
「お前明日大分行っちまうんやから、2年前、なんでバケツで水ぶっかけたか教えてくれ」
って聞いたんだと。

そしたら、その男子、ためらったあげく、結局話したらしい。
で、その理由ってのが

「その日、朝からその女の子、調子が悪かったんです。ガクガク震えてて、様子がおかしかったんです。
で、その時、その子を見たら、顔は見えないけど、とりあえずイスの下から何かが滴れ落ちてたんです。
オシッコを漏らしてたんです。だから俺はそうするしかなかったんです」

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