【30話】俺は生まれつきスタミナが無くて、友達も少なかった
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/10/10(日) 02:14:56.22 ID:IvkF7wWl0俺が小6のときの話
俺は生まれつきスタミナが無くて、友達も少なかった
そのせいでマラソン大会とかマジ地獄だった
そんな俺にやたらまとわりついてくる奴がいて
そいつは明るい性格でクラスの人気者
俺とは正反対の奴だった
そいつが俺はウザくてウザくて
話とかは受け流して関わらないようにしてた(向こうから来るけど)
そしてマラソン大会の日、俺は朝からテンションめちゃくちゃ低くて、
「今年も絶対途中で倒れるよなぁ」とか考えてた 毎年倒れてゴールできなかったし
そしてスタート 俺は案の定途中で倒れて、救護テントまで運ばれた
マラソン大会の後も授業だったのでその帰り、いつもどうり一人で正面玄関から出ると
ウざいあいつがマラソン大会のゴール付近に朝礼台おいて
そこにひも結んで立ってた
で、こっちに手招きしてるんだ
無視しようかと思ったけど一応行ってみると
「ゴールテープ切って!」とそいつが言うんだ
俺がそのゴールテープ(ひも)の真ん中を通るとひもが朝礼台からほどけて
俺がゴールした形になった
その後あいつが言ったんだ
「ゴールだ おめでとう」
俺は久しぶりに声出して泣いたね
そしてそいつに初めて
「ありがとう」って思った
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